【SNS時代の集客戦略④】施工店×インフルエンサーの可能性

リフォームや修繕工事といった分野でも、近年はSNSと連携した「共感型マーケティング」が注目を集めています。
なかでも「インフルエンサーとのコラボ」は魅力的に見えますが、やり方を間違えると逆効果にもなりかねません。
この記事では、成功するコラボのポイントとやってはいけないNG例を交えながら、施工業者がSNSで信頼と認知を広げるための考え方をご紹介いたします。
有名人と組めば効果がある?──フォロワー数の罠
結論から言うと、フォロワーの多さ=集客力の強さではありません。
たとえば、芸人やYouTuberとのコラボで「面白ネタ」として紹介されても、施工の質やサービスが伝わらなければ無意味です。
投稿を見た人が「これは自分の暮らしにも合いそう」と思えなければ、反応は薄くなってしまいます。
むしろ、生活の延長線にある“等身大の共感”を引き出せる投稿のほうが、信頼されやすく、問い合わせにもつながりやすい傾向があります。
見るべきは“フォロワー数”より“投稿内容との親和性”
大切なのは、インフルエンサーの投稿ジャンルと自社のターゲット層との相性です。
- ファミリー層向けなのに、若者向けの派手な投稿ばかりのインフルエンサーと組んでしまう
- 自然素材の家なのに、バリバリのギラギラ系アカウントに紹介される
このように“ブランドイメージのズレ”があると、たとえ一時的に拡散しても長期的な信頼にはつながりません。
施工業者にとっては、共感と信頼の積み重ねこそが武器。自社の世界観と調和する発信者と組むことが成功の第一歩です。
“広告感”をなくし、共感を生む投稿にするには?
もっとも避けたいのが、「広告っぽさ」が強すぎる投稿です。
たとえば「◯◯リフォームさん、ありがとうございました!」だけの投稿では、宣伝臭が強く、見る人も構えてしまいます。
それよりも、次のような“暮らしの中のエピソード”があると、見る人の心に刺さりやすくなります。
- 「子どもがリビングで宿題をするようになった」
- 「朝のキッチンが明るくて、気持ちまで変わった」
- 「友人に褒められて、ちょっと誇らしくなった」
「共感のシーン」こそ、次の顧客の心を動かすポイントです。
実践提案:インフルエンサー戦略のすすめ方
1. マイクロインフルエンサーと組む
フォロワー1万人以下の主婦層・地域密着型アカウントは、共感されやすい生活発信が強み。
「かっこよさ」より「暮らしのリアル」を届ける投稿が多く、施工内容との親和性も高いです。
2. レビュー投稿形式で依頼する
「なぜこの会社に依頼したか」「担当者はどうだったか」「困ったときの対応」など、感情の動きがわかる投稿が理想です。
もちろん、「PR」表記は忘れずに入れるのが信頼を守る前提です。
3. 施工写真に“生活感”を入れる
家具が置かれていたり、人の気配があると、写真にストーリーが生まれます。
ビフォーアフター+リアルな暮らしの気配で、「自分の家もこうしたい」と思ってもらえる確率が高まります。
まとめ:共感と信頼が、次の依頼を生む
施工業者がSNSで成果を出すには、“目立つ”より“伝わる”ことが大切。
無理にフォロワーを増やすよりも、自社の価値観に合ったインフルエンサーと丁寧に連携していく方が、ブランドも信頼も守れます。
ぜひ次回は、Instagram投稿に使える構成テンプレートやルールをチェックしてみてください。