外壁塗装と屋根防水のタイミングはいつ?施工管理者が教える劣化サインと適正価格の見極め方

この記事を書いた人

建築施工管理技士/宅地建物取引士/Webエンジニア
・2級建築施工管理技士(取得年:2024年)
・宅地建物取引士(取得年:2020年)
・改修工事施工管理歴:6年(2018年〜現在)
・商業施設改修・修繕200件、マンション大規模修繕15棟
・不動産業務経験:買取再販・売買仲介 3年
・Mac活用13年

外壁塗装や屋根防水のタイミング・劣化サイン・適正価格の見極め方

この記事でわかること

  • 外壁塗装・屋根防水が必要な劣化サイン7つ
  • 外壁と屋根を同時施工すべき理由と費用節約術
  • 適正価格の見極め方と見積もり比較サイトの活用法
  • 優良業者を見分ける5つのポイント

「そろそろ外壁塗装をしたほうがいいのかな?」と思いながらも、費用が気になって先延ばしにしていませんか?

外壁塗装や屋根防水のタイミングを逃すと、後で取り返しのつかない事態になることがあります。

私が施工管理者として多数の現場を見てきた中でも、「あと2年早く修繕していれば、こんなに費用がかからなかったのに」という事例も何度かありました。

外壁のひび割れから雨水が侵入し、柱が腐食して修理費が200万円を超えたケースもあります。

この記事では、施工管理者として現場で実際に見てきた経験をもとに、外壁塗装と屋根防水の適切なタイミング、劣化のサイン、適正価格の見極め方、そして見積もり比較サイトの正しい活用法まで解説します。

今すぐ確認すべき劣化のサイン

「10年経ったら塗り替え」とよく言われますが、実は外壁材や屋根材の種類、立地条件によって劣化のスピードは大きく変わります。年数だけで判断するのではなく、実際の劣化状態を確認することが重要です。

チョーキング現象と塗膜の劣化

チョーキング写真

外壁を手で触ったときに、白い粉が手につく現象を「チョーキング」といいます。これは塗膜が紫外線で劣化し、塗料の成分が粉状になって表面に出てきている状態です。チョーキングが始まると、塗膜の防水機能が著しく低下しているサインです。

私が担当した千葉県のお宅では、チョーキングを放置したまま6年が経過し、外壁内部に雨水が染み込んで断熱材がカビだらけになっていました。塗装だけなら済んだのに、断熱材の交換も必要になり最終的に150万円かかりました。

外壁劣化から内装の断熱材にカビが生えた写真

ひび割れ・剥がれの危険性

外壁のクラックの写真

外壁に細いひび割れ(ヘアクラック)が入っている場合、幅0.3mm以上のひび割れは要注意です。
ひび割れから雨水が侵入すると、内部の木材や鉄骨が腐食・錆びる原因になります。特に窓サッシの周辺、外壁の角部分はひび割れが発生しやすい箇所です。

塗膜が剥がれてきたり、膨らんで浮いている状態は、すでに防水機能が完全に失われている証拠です。この段階まで劣化が進むと、外壁材そのものが雨水を吸収し、内部構造にダメージを与えている可能性が高いです。

コーキングの劣化と屋根材のサイン

外壁のシーリングの劣化

サイディング外壁の継ぎ目に充填されているコーキング材は、紫外線や雨風で劣化します。
ひび割れ、剥がれ、痩せ(細くなる)が見られたら、雨水が侵入する危険性があります。

埼玉県のお宅では、コーキングの劣化を放置したまま10年が経過し、継ぎ目から雨水が侵入して内部の構造材が腐食していました。

屋根の色が明らかに褪せている、コケやカビが繁殖している場合、塗膜の防水機能が低下しています。特にスレート屋根(コロニアル・カラーベスト)は、塗膜が劣化すると水分を吸収してひび割れや反りが発生します。

ぱんたロイド
コーキングは外壁塗装より先に劣化するから、塗装と同時に打ち替えるのが鉄則だよ!コーキングだけ後回しにすると、また足場を組むことになって費用が倍になっちゃうんだ。
放置すると高額修理になる3大リスク
  • 雨水侵入による構造材の腐食(柱・梁・土台)
  • 断熱材のカビ・劣化による交換
  • 外壁材・屋根材そのものの張り替え

外壁と屋根を同時施工すべき理由

「外壁はまだ大丈夫そうだけど、屋根だけ先に塗装しようかな」と考える方もいますが、正直に言うと、外壁と屋根は同時に施工したほうが圧倒的にお得です。施工管理者として断言できます。

同時施工のコストメリット

外壁塗装も屋根防水も、高所作業のため足場を組む必要があります。足場代は一般的な2階建て住宅(延床面積100-120㎡)で15-25万円かかります。外壁と屋根を別々に施工すると、足場を2回組むことになり、足場代だけで30-50万円かかります。同時施工なら1回の足場代で済むため、20-30万円の節約になります。

施工パターン足場代外壁塗装屋根塗装合計
別々に施工20万円×2回=40万円60万円40万円140万円
同時施工20万円×1回=20万円60万円40万円120万円
節約額20万円
※費用は一般的な相場であり、建物規模や施工範囲により変動します

また、外壁塗装は通常10-14日、屋根塗装は7-10日かかります。別々に施工すると合計20-24日間、足場が立ちっぱなしになり、騒音や塗料の臭いで近隣に迷惑をかけます。同時施工なら14-18日で完了するため、近隣への配慮という点でもメリットがあります。

外壁材・屋根材別のメンテナンス時期

外壁材・屋根材の種類によって、メンテナンス時期の目安が異なります。ただし、これはあくまで目安であり、立地条件(海沿い、日当たり、風当たり)や前回の塗装品質によって前後します。

外壁材の種類メンテナンス時期の目安補足
窯業系サイディング7-10年最も普及している外壁材。コーキングは8年前後で打ち替え推奨
金属サイディング10-15年錆びやすいため海沿いは7-10年で塗装推奨
モルタル8-10年ひび割れが発生しやすい。定期的な補修が必要
屋根材の種類メンテナンス時期の目安補足
スレート(コロニアル)7-10年塗装しないと水分を吸収してひび割れ・反りが発生
ガルバリウム鋼板15-20年錆びにくいが傷がつくと錆びる。定期点検推奨
セメント瓦10-15年塗装が必要。塗装しないと割れやすくなる
※メンテナンス時期は使用環境により変動します
同時施工で得られる3つのメリット
  • 足場代20-30万円の節約
  • 工期短縮で近隣への配慮
  • 次回メンテナンス時期が揃う

適正価格の見極め方と業者選び

リノベーション見積もりのチェックポイントを解説。一式表記に注意

外壁塗装・屋根防水の適正価格

「外壁塗装って100万円くらいかかるって聞いたけど、本当?」という質問をよく受けます。正直に言うと、外壁塗装・屋根防水の価格は、住宅の大きさ、使用する塗料のグレード、劣化状態によって大きく変わります。

施工管理者として200件以上の見積もりを見てきた経験から、一般的な2階建て住宅(延床面積100-120㎡、外壁面積120-150㎡)の価格相場を紹介します。

塗料グレード耐用年数価格の相場(外壁面積120-150㎡)
ウレタン塗料7-10年60-80万円
シリコン塗料10-15年70-100万円(最も一般的)
フッ素塗料15-20年90-130万円
無機塗料20-25年100-150万円
ぱんたロイド
相見積もりは最低3社取るのが鉄則!1社だけだと、その価格が適正かどうか判断できないからね。ただし、安すぎる業者も要注意。手抜き工事のリスクがあるよ。

見積もり比較サイトの活用法

「外壁塗装の見積もりを取りたいけど、どの業者に頼めばいいかわからない」という方には、見積もり比較サイトの利用をおすすめします。ただし、正しい使い方を知らないと、逆にトラブルに巻き込まれる可能性もあります。

見積もり比較サイトを使うメリットは、複数業者の見積もりを一括で取得でき、加盟業者が審査されているため一定の安心感があることです。相見積もりが前提なので価格競争が起きやすく、適正価格を提示してくる傾向があります。

一方、注意点としては、営業電話が複数社から来ること、サイトによって加盟業者の質が違うこと、最終的には自分で業者を見極める必要があることです。「メールでの連絡希望」と明記すれば、電話を減らせます。

基本的には、問い合わせ住所や内容に合わせて、近くの対応できる業者を紹介するものになるため、地域によってサービスの差が出てしまうところが難点です。

オススメの見積もり比較サイト

ハピすむリフォーム(外壁塗装)
ここで見つけた業者を、そのままホームドクターとしてお願いした、という意見も。見積もりを比較し、金額だけでなく内容を精査し、細かいサービスのある業者を選定することをお勧めします。

外壁塗装セレクトナビ
外壁塗装専門の比較サイト。加盟業者の審査が厳しい。利用者の口コミが豊富で、業者選びの参考になります。

無料見積もりでAmazonギフトカード、ご成約するとお祝い金のサービスもあります。(2025/11/30時点)

防水工事セレクトナビ
屋根防水、バルコニー防水など、防水工事専門の比較サイト。陸屋根の防水工事を検討している方におすすめです。

リショップナビ外壁塗装
塗装専門アドバイザーが間に入って内容を精査してくれ、最適な業者を紹介してくれます。

優良業者を見分けるポイント

見積もり比較サイトで複数の業者を紹介してもらっても、最終的には自分で業者を見極める必要があります。

現地調査を丁寧に行うか
優良業者は、必ず現地調査を行い、外壁・屋根の劣化状態を細かくチェックします。写真を撮影し、劣化箇所を説明してくれる業者は信頼できます。

見積もり内容が詳細で明確か
優良業者は、見積もりに「塗料のメーカー名・商品名」「塗装回数」「㎡単価×面積」を明記します。「塗装一式80万円」のような曖昧な見積もりを出す業者は避けたほうが無難です。

保証内容が明確か
優良業者は、塗装後の保証(5-10年)を提供しています。保証書を発行し、保証範囲(剥がれ・膨れ・変色など)を明記しています。
メーカー+施工業者の連名保証や、施工店独自の保証などがあります。

優良業者のチェックリスト
  • 現地調査を1時間以上かけて丁寧に行う
  • 見積もりに塗料のメーカー名・商品名が明記されている
  • 5-10年の保証書を発行してくれる
  • 過去の施工実績(写真・お客様の声)を見せてくれる
  • 強引な営業をせず、納得するまで説明してくれる

まとめ:タイミングと業者選びが成功の鍵

外壁塗装と屋根防水は、タイミングを逃すと雨漏り・構造材の腐食など、高額な修理が必要になるリスクがあります。
チョーキング、ひび割れ、塗膜の剥がれ、コーキングの劣化、屋根の色褪せなどのサインが1つでも出ていたら、早めに専門業者に診断してもらうことをおすすめします。

外壁と屋根は同時に施工することで、足場代20-30万円を節約でき、工期も短縮できます。

見積もりは必ず3社以上取得し、見積もり内容・保証内容・対応の丁寧さを比較してください。
見積もり比較サイトを活用すれば、一度の入力で複数の業者から見積もりを取得できます。

安さだけで選ぶと後悔します。適正価格で、保証がしっかりしていて、対応が丁寧な業者を選ぶことが、長期的に見て最もコストパフォーマンスが高い選択です。

本記事の一部画像はAIによる自動生成(ChatGPT・DALL·E)を使用しています。著作権上問題のない範囲で掲載しています。
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