【宅建合格体験記】不動産知識ゼロから4ヶ月半で39点合格した独学勉強法

この記事を書いた人

建築施工管理技士/宅地建物取引士/Webエンジニア
・2級建築施工管理技士(取得年:2024年)
・宅地建物取引士(取得年:2020年)
・改修工事施工管理歴:6年(2018年〜現在)
・商業施設改修・修繕200件、マンション大規模修繕15棟
・不動産業務経験:買取再販・売買仲介 3年
・Mac活用13年

宅地建物取引士の資格取得のため勉強する人のイラスト
この記事でわかること
– 不動産知識ゼロ・受験経験なしから宅建合格までの具体的な勉強法
– 4ヶ月半で39点合格を実現した実践的スケジュール
– 費用2,500円で合格できた無料サイト活用術
– 知識より「理解力」が重要な宅建試験の本質

はじめに:不動産知識ゼロからの挑戦

「宅建士試験って難しいんでしょ?」そう思っている方も多いかもしれません。私自身、不動産に関する知識はほぼゼロ、しかも高校・大学はスポーツ推薦だったため受験勉強の経験すらない状態からのスタートでした。

それでも4ヶ月半の独学で39点を取得し、一発合格することができました。この記事では、同じような境遇の方や、効率的に合格を目指したい方に向けて、実際に私が実践した勉強法と具体的なスケジュールをお伝えします。

ぱんたロイド
勉強にかけた費用はたった2,500円。高額な予備校に通わなくても、正しい方法で学べば合格は十分可能です!

宅建試験の本質:暗記ではなく「理解力」が勝負

宅建試験に挑戦する前に、まず理解しておくべき重要なことがあります。それは「宅建試験は暗記試験ではない」ということです。

私が合格を通じて実感した宅建試験の得点構造は以下の通りです:

能力割合内容
知識約3割基礎的な用語や法律の理解
文章理解力(国語力)約6割問題文・選択肢を正確に読み取る力
勘・経験則約1割消去法や常識的判断

つまり、単に知識を詰め込むのではなく、「書いてあることを正確に理解する能力」が最も重要なのです。問題文には必ずヒントが隠されており、それを読み解く国語力こそが合格の鍵となります。特に民法の分野は難しい用語や多数の登場人物が出ることがあり、こんがらがってきます。用語の知識はもちろんですが、誰が何をしてどうなったのか、を問題文や選択肢から理解しないと回答できません。

よくある誤解
「宅建業法は暗記すれば満点取れる」→ これは間違いです。宅建業法も民法と同様に、条文の意味を理解し、状況に応じて適用できる力が求められます。どの分野も7〜9割の正答率を目指すバランス型学習が合格への近道です。

使用した教材と費用

まず最初にお伝えしたいのは、宅建試験の合格に高額な予備校や通信講座は必須ではないということです。私が実際に使用した教材は以下の通りです。

教材名費用使用目的
幸せに宅建に合格する方法(無料サイト)0円基礎知識の習得・理解
過去問集(市販)約2,500円実践演習・弱点補強
試験会場配布資料0円直前対策・予想問題
合計約2,500円

メインで使用したのは「幸せに宅建に合格する方法(ss-up.net)」という無料サイトです。このサイトには詳細な解説が掲載されており、初心者でも理解しやすい内容になっています。

費用を抑えるポイント
無料サイトの解説で知識を身につけ、市販の過去問集1冊で実践力を養うという組み合わせが最もコストパフォーマンスに優れています。複数の教材に手を出すより、1つの教材を繰り返し学習する方が効果的です。

4ヶ月半の学習スケジュール【実践編】

ここからは、6月から試験本番までの具体的な学習スケジュールと、各段階でのポイントを詳しく解説します。重要なのは「過去問を解くこと」ではなく、「試験に出る範囲の知識を正確に理解すること」です。

【第1段階】6月〜7月中旬:全体像の把握(約1.5ヶ月)

まず最初に取り組んだのは、宅建試験の全体像を理解することでした。無料サイトの解説を一通り理解しながら読み、「どんな分野があるのか」「宅地建物取引士の資格試験周囲の国内のルールや法律」を把握することに集中しました。

□ 無料サイトの解説を最初から最後まで通読
□ わからない用語や概念はその都度メモ
□ 完璧に理解するまで次に進まない
□ 1巡目終了後に過去問に2回だけチャレンジ→結果は20点台

この段階では「覚えられない」と焦る必要はありません。私も最初の過去問では20点台/45点しか取れませんでしたが、これは想定内です。まずは宅建試験がどういうものかを体感することが重要なのです。

この時点では、5点免除については調べたりしません。

ぱんたロイド
最初の過去問で20点台/45点は普通です。むしろ、自分の弱点が明確になったと前向きに捉えましょう。ここから本当の勉強が始まります。

【第2段階】7月中旬〜8月末:反復学習で知識を定着(約1.5ヶ月)

2巡目は、1巡目で覚えられなかった部分を中心に学習を進めました。ここでも重要なのは、「過去問を解く回数」ではなく、「民法・宅建業法・法令制限・税などの知識を正確に理解すること」です。

この時期の学習方法:

  • 理解できた部分も復習し、理解の精度を高める
  • 理解できなかった部分は具体例を考えながら何度も読み返す
  • 「なぜそうなるのか」を自分の言葉で説明できるまで理解する

8月末の時点で過去問の点数は25〜32点/45点とまだ不安定でしたが、確実に「問題文の意味が理解できる」ようになってきました。特に民法や宅建業法では、単に条文を覚えるのではなく、「どういう状況で適用されるのか」を理解することで、応用問題にも対応できるようになりました。

注意:この時期にやってはいけないこと
– 新しい教材に手を出す
– 完璧主義に陥って先に進めない
– 過去問の答えだけを暗記する
過去問の答えを暗記しても意味がありません。大切なのは「なぜその答えになるのか」を理解することです。

この時点では、5点免除については調べたりしません。

【第3段階】9月〜9月中旬:知識の精度向上と理解の深化(約2週間)

3巡目では、さらに理解の精度を高めることに集中しました。この段階になると、自分の苦手分野がはっきりしてきます。私の場合は「法令上の制限」と「税・その他」の分野が弱点でした。

分野この時期の点数目安必要な理解レベル
民法10〜12点/14点7〜9割の正答率を目指す
宅建業法15〜18点/20点7〜9割の正答率を目指す
法令上の制限5〜7点/8点7〜9割の正答率を目指す
税・その他5〜6点/8点7〜9割の正答率を目指す

この時点で過去問は30〜38点/45点が取れるようになり、合格ラインが見えてきました。ただし、まだ安定して合格点(35点前後)を超えられるわけではなく、油断は禁物でした。

全分野で7〜9割を目指す理由
「宅建業法で満点を取って他でカバー」という戦略は危険です。どの分野も7〜9割の理解度を維持することで、試験本番でのミスをカバーでき、安定して合格点を超えられます。

この時点では、5点免除については調べたりしません。

【第4段階】9月中旬〜試験前日:知識の総仕上げ(約1ヶ月)

最後の1ヶ月は、これまで学習した知識の総仕上げに取り組みました。この段階で初めて市販の過去問集を購入し、無料サイトにない年度の問題にも挑戦しました。ただし、目的は「過去問を解くこと」ではなく、「知識の抜け漏れがないか確認すること」です。

この時期の学習ルーティン:

平日(2時間/日)
□ 過去問2年分を解く(60分)
□ 間違えた問題の「なぜ」を徹底的に理解(60分)

週末(5時間/日)
□ 暗記が必要な部分をノートにまとめる(3時間)
□ 過去問2〜5年分を解く(2時間)

週末はまとまった時間が取れるため、理解が不十分な分野を重点的に学習しました。特に「法令上の制限」では、単に数値を暗記するのではなく、「なぜその数値なのか」という背景まで理解することで、記憶に残りやすくなりました。

この時点では、5点免除については調べたりしません。

ぱんたロイド
この時期の過去問は35〜42点と点数が安定してきました。全分野で7〜9割取れる状態を維持できれば、合格はほぼ確実です。

試験前日〜当日の戦略

試験前日と当日の過ごし方は、意外と合否を分ける重要なポイントです。私が実践した方法をご紹介します。

前日夜の過ごし方

前日は新しいことを覚えようとせず、これまで学習した内容の最終確認に徹しました。特に以下の点を重視しました:

  • 5点免除問題の予測チェック:試験前日の夜、無料サイト「幸せに宅建に合格する方法」に「5点免除問題の出題予測」が掲載されます。これを20〜30分程度で読み、なんとなく暗記します。
  • 苦手分野の最終確認:自分の弱点ノートを見返し、特に理解が曖昧なポイントを復習しました。
  • 早めの就寝:遅くとも23時には就寝し、十分な睡眠を確保しました。
5点免除について
わざわざお金をかけて5点免除の講習を受けに行く必要はありません。前日夜か当日朝に予測をチェックする程度で十分です。その時間とお金を、他の分野の理解を深めることに使う方が効果的です。

試験当日の朝

当日の朝は、試験開始の3時間前には起床し、頭をしっかり起こすことを意識しました。

当日朝のチェックリスト
□ 受験票(最重要!)
□ シャープペンシル(予備も含めて2本以上)
□ 消しゴム(2個以上)
□ 腕時計(会場に時計がない場合あり)
□ 朝食(軽めに、試験中お腹が痛くならないもの)
□ 飲み物(試験中は飲めないので直前まで)
□ 弱点ノート(最終確認用)

試験会場には早めに到着し、余裕を持って準備することをお勧めします。私は試験開始の1時間前には会場に到着しました。

試験会場前でのラストスパート

試験会場の前では、総合資格学院やLECなどの資格予備校が予想問題を掲載したパンフレットを配布しています。これは必ず受け取りましょう。

私は受け取ったパンフレットの予想問題を、試験開始直前までスマートフォンで解答を調べながら読みました。実際、この中から数問が本番で出題され、非常に助かりました。

試験会場前の配布物活用術
– 複数の予備校が配布している場合は全て受け取る
– 予想問題の答えをスマホで調べながら読む
– 「5点免除問題の予測」をもう一度読み、軽く暗記する
– 試験開始10分前まで粘って確認する

結果:39点で合格

試験本番では、これまでの学習の成果を十分に発揮でき、39点で合格することができました。当時はコロナ禍で、自宅でやることがなく勉強する人が多かったようで、合格ラインが過去最高の38点。私はギリギリですが合格できました。※合格ラインは年度によって変動しますが、35〜37点が目安です。

分野私の得点満点正答率
民法等11点14点約79%
宅建業法19点20点95%
法令上の制限6点8点75%
税・その他3点3点100%
合計39点50点78%

全体として約8割の正答率を実現できました。どの分野も7〜9割を目指したバランス型学習が功を奏したと実感しています。

振り返り:合格のために重要だったこと

4ヶ月半の学習を振り返り、特に重要だったと感じるポイントをまとめます。

1. 「理解」を最優先にしたこと

暗記に頼らず、「なぜそうなるのか」を理解することに時間をかけたことが、応用問題への対応力につながりました。宅建試験は文章理解力(国語力)が6割を占めるため、知識を詰め込むだけでは合格できません。

2. 全分野で7〜9割を目指したこと

特定の分野だけに偏らず、全分野で7〜9割の理解度を維持したことが、安定した得点につながりました。どこか1つの分野で大きく失点しても、他でカバーできる力が身につきました。

3. 過去問の「答え」ではなく「理由」を学んだこと

過去問を繰り返し解くことよりも、「なぜその答えになるのか」を理解することに重点を置きました。これにより、初見の問題にも対応できる応用力が身につきました。

4. スケジュール管理と継続

平日2時間、週末5時間という学習時間を4ヶ月半継続できたことが合格の要因です。毎日完璧にこなせなくても、週単位でリカバリーすれば問題ありません。

ぱんたロイド
完璧を目指さず、「毎日少しずつ」を継続することが何より大切です。1日サボっても、次の日から再開すればOK!

まとめ:不動産知識ゼロでも宅建は独学で合格できる

私のように不動産知識がゼロ、受験勉強の経験もない状態からでも、正しい方法で学習すれば宅建士試験に合格することは十分可能です。

合格のための5つのポイント:

1. 無料サイト「幸せに宅建に合格する方法(ss-up.net)」を活用して費用を抑える(2,500円で合格可能)
2. 知識3割・文章理解力6割・勘1割の構造を理解する
3. 全分野で7〜9割の正答率を目指すバランス型学習
4. 過去問の答えではなく、民法・宅建業法・税などの知識を正確に理解する
5. 5点免除は前日夜か当日朝のチェックで十分

試験までの4ヶ月半は決して楽ではありませんでしたが、計画的に学習を進めることで、着実に力をつけることができました。特に「理解すること」を最優先にしたことが、合格への最短ルートだったと確信しています。

最後に、試験当日は受験票とシャープペンシル、消しゴムを忘れないこと。これだけは何度も確認してください。どれだけ勉強しても、受験票を忘れたら試験を受けられません。

皆さんの合格を心から応援しています。頑張ってください!

本記事の一部画像はAIによる自動生成(ChatGPT・DALL·E)を使用しています。著作権上問題のない範囲で掲載しています。
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